As/R で現在開いているディレクトリから Windows Terminal で WSL2(Ubuntu) を起動する方法

試した環境

本題

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前回の記事で Windows Terminal の WSL2 の Ubuntu の開始ディレクトリを Ubuntu のホームディレクトリに設定しました。 今回は As/R で現在開いているディレクトリを開始ディレクトリとして Windows Terminal の WSL2 の Ubuntu を起動する設定を行います。 以前、「As/R で現在開いているディレクトリから Windows Terminal でコマンドプロンプトを起動する方法」という記事を書きましたが、今回はそのコマンドプロンプトを WSL2 の Ubuntu に変えるだけです。

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設定方法

As/R にコマンドを登録する

まず、As/R にコマンドを登録します。

As/R のメニューバーから、[ツール]→[環境設定]→[オプション]でオプションを開きます。 オプションウィンドウ左側のツリーメニューから、[インターフェイス]→[コマンド定義]を選択します。 「定義ファイルの編集方法」を[TXTに関連付けられたエディタで開く]を選んだ状態で「ユーザー外部コマンド」を選択します。

開かれたExternalUserCommand.txt にて、"EOF" と書かれた行より上の行に以下を記述します。

42501<Tab文字><Tab文字>N--<Tab文字>"C:\Users\____\AppData\Local\Microsoft\WindowsApps\wt.exe" -w 0 -d %NowDir% -p "Ubuntu"<Tab文字>ここからWindows TerminalでUbuntuを起動

上記は私の環境における場合です。コマンドIDや Windows Terminal のパスなど自身の環境に合わせてください。 コマンドIDは42501~43000の範囲の中から他に定義したコマンドで使用していない数字にします。 "Ubuntu"は Windows Terminal のプロファイル名です。

テキストを保存してオプションダイアログを閉じます。

以上でAs/R にコマンドを登録することができました。

コマンドをキーに割り当てる

次に、登録したコマンドを呼び出す設定を行います。 今回はキーボードに割り当てました。

先ほどと同じように As/R のメニューバーから、[ツール]→[環境設定]→[オプション]でオプションを開きます。 オプションウィンドウ左側のツリーメニューから、[インターフェイス]→[キー割り当て]を選択します。 機能を割り当てたいキーを選び、「編集」を選択します。 機能一覧ダイアログから、[全コマンド]→[全ての外部コマンド]→[ユーザー外部コマンド]を展開すると、先ほど設定した説明文の「ここからWindows TerminalでUbuntuを起動」があるので選択してOKを選択します。
ちなみに以前私が試したときには「ユーザー外部コマンド 42501」のままになっていましたが、そのままそれを選択しました。そして何度か試しているうちに反映されました。(2022/6/13追記)改行コードを確認するといいかもしれません。私の場合は、反映されないときはCRになっており、CR+LFに変更したところ反映されました。
オプションダイアログをOKを選択して閉じます。

以上で設定が完了しました。 割り当てたキーを押して Window Terminal が立ち上がることを確認します。

コマンドの説明

コマンドの説明については以前の記事を参照してください。

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参考

Windows Terminal command line arguments | Microsoft Docs